外交・経済・文化といったテーマごとに、時代を横断して日本の歴史を整理して学びます。
だいじな考え方
- 外交史では、遣唐使が9世紀に停止されたこと(菅原道真の提案)、室町時代の勘合貿易、江戸時代の朝鮮通信使のように、時代ごとに外交の相手や形が変化してきました。
- 土地制度史では、律令の公地公民の原則が、743年の墾田永年私財法をきっかけに荘園制へと変化していく流れを、時代を通して追うことができます。
- 貨幣史では、和同開珎(708年)のような古代の銭貨から、江戸時代の貨幣経済の発達まで、経済の発展とともに貨幣のしくみも変わってきました。
- 女性史では、平安時代に紫式部などの女性が仮名文字で文学作品を著した一方、女性の参政権が認められたのは1945年の戦後改革によってでした。
テーマ史は「同じ切り口で時代を串刺しにする」ことで、通史では見えにくい変化の流れをとらえる学び方。
やりかた
- 取り上げられているテーマ(外交・土地制度・貨幣・女性の地位など)を確認する
- そのテーマについて、時代ごとにどんな変化があったかを年代順にたどる
- 変化のきっかけとなったできごとや人物を確認する
- 通史(政治史)の知識と組み合わせて、背景を理解する
れい
問題: 遣唐使が停止された理由と、それを提案した人物を答えなさい。
- 遣唐使が停止された時期(9世紀)を確認する
- 唐の国内情勢(おとろえ)や航海の危険性を考える
- 提案した人物を思い出す
答え: 唐のおとろえと航海の危険を理由に、菅原道真が停止を提案した
つまずきやすいところ
遣唐使の停止を、日本と中国の関係が完全に途絶えたことだと誤解する
遣唐使は停止されたが、その後も民間の商船などを通じた交流は続いた
富本銭と和同開珎を同じものだと混同する
富本銭は日本で最初に鋳造されたとされる銭貨、和同開珎は708年に鋳造され広く流通した銭貨で、別のもの
たしかめ方
- 外交・土地制度・貨幣のいずれか1つのテーマを選び、古代から近世までの変化を年代順に3つ以上の出来事で説明できるか確かめる。