農業・工業・人口といったテーマごとに、世界の地域を横断して体系的に理解する系統地理の考え方を学びます。
だいじな考え方
- 農業は、自給を目的としない商業的農業(穀物栽培と家畜飼育を組み合わせる混合農業、大都市向けの近郊農業など)と、モノカルチャー経済のように特定の作物や資源にたよる経済に分けて考えることができます。
- 工業は、原料の重さや性質によって立地が決まることがあります。重い原料を使う工業は原料産地に近い場所(原料指向型)に立地する傾向があります。
- 人口ピラミッドの形は、その国の出生率・死亡率の状況を表します。出生率・死亡率がともに高い発展途上国型は「富士山型」、少子高齢化が進んだ国は「つぼ型」とよばれます。
- 都市の中心部の人口が減り郊外の人口が増える現象をドーナツ化現象、発展途上国で農村から都市へ人口が集中する現象を都市化といいます。
系統地理は「ある1つのテーマ」を世界中で比較することで、地域ごとの地誌では見えにくい共通の法則を見つける学び方。
やりかた
- 取り上げられているテーマ(農業・工業・人口など)を確認する
- そのテーマに関する用語(混合農業・原料指向型など)の定義を確認する
- 世界の複数の地域を比較して、共通点や相違点を考える
- 人口ピラミッドなどの資料があれば、形の特徴から国の発展段階を判断する
れい
問題: 人口ピラミッドが「つぼ型」になる国は、どのような社会の状態を表していますか。
- つぼ型の人口ピラミッドの形(上部より下部がせまい)を確認する
- 出生率が低く、若い世代が少ないことを考える
- 高齢者の割合が高い少子高齢社会であることを整理する
答え: 出生率が低く、若い世代が少なく高齢者の割合が高い、少子高齢化が進んだ社会
つまずきやすいところ
富士山型とつぼ型の人口ピラミッドを、どちらが発展途上国型かを取りちがえる
富士山型は出生率・死亡率がともに高い発展途上国型、つぼ型は少子高齢化が進んだ先進国型
混合農業と近郊農業を、同じ意味の言葉だと混同する
混合農業は穀物栽培と家畜飼育を組み合わせる農業の形式、近郊農業は大都市に近い立地を生かした農業で、着目点がちがう
たしかめ方
- 農業・工業・人口のいずれか1つのテーマについて、2つ以上の国や地域を比較して共通点とちがいを説明できるか確かめる。