文法(助動詞・係り結び)と単語(古語)の知識を組み合わせて、まとまった古文を読解する力を仕上げます。和歌の技法もあわせて確認します。
だいじな考え方
- 「なり」は終止形につくと伝聞・推定、連体形や体言につくと断定の意味になります。接続を確かめて意味を決めます。
- 「る」「らる」は受身、「す」「さす」は使役の意味を表す助動詞です。「こそ」を受けた文末は已然形になります(係り結び)。
- 「まし」は反実仮想、「べし」は推量の意味を表します。反実仮想は「もし〜だったら」という、実際とはちがう仮定を表す意味です。
- 和歌には、1つの語に2つの意味を重ねる掛詞、特定の語にかかる決まった5音の句である枕詞、特定の語を導く5音以上の自由な句である序詞があります。
「なり」は接続で意味が変わる。文法・単語・和歌の技法を組み合わせて読む。
やりかた
- 助動詞の直前の語の活用形を確かめ、意味を決める
- 係助詞があれば、文末の活用形が対応しているか確かめる
- 古語の意味を、現代語とのちがいに注意して読む
- 和歌があれば、掛詞・枕詞・序詞がないか探す
れい
問題: 「音になむ聞く。」の文末の活用形を答えなさい。
- 文中の係助詞をさがす
- 「なむ」が見つかる
- 「なむ」があるときの文末の形を思い出す
- 連体形になると分かる
答え: 連体形
つまずきやすいところ
「なり」の意味を、接続を確かめずに答えてしまう
終止形なら伝聞・推定、連体形や体言なら断定です
枕詞と序詞を同じものだと考える
枕詞は決まった5音、序詞は5音以上の自由な句というちがいがあります
たしかめ方
- 助動詞の直前の語を活用させ、活用形を確かめてから意味を決め直します。
- 係助詞と文末の活用形の対応を、もう一度見比べて たしかめます。