江戸幕府の幕藩体制のしくみと、身分制度、そして産業や経済の発展を学びます。
だいじな考え方
- 豊臣秀吉の太閤検地・刀狩によって兵農分離が進んだ土台の上に、江戸幕府は将軍と大名(藩)がそれぞれの領地を支配する幕藩体制を築きました。幕府は武家諸法度で大名を統制し、参勤交代の制度で経済的な負担をかけました。
- 江戸時代の身分制度では、百姓が人口の大半を占め、年貢によって幕府や藩の財政を支えました。
- 幕府の財政が悪化すると、享保の改革(徳川吉宗)・寛政の改革(松平定信)・天保の改革(水野忠邦)という三大改革が行われましたが、いずれも根本的な解決には至りませんでした。
- 交通網の整備や貨幣経済の発達により、都市を中心に商業が発展し、17世紀末の元禄文化や19世紀初めの化政文化のような町人文化が花開きました。
江戸幕府の三大改革は、どれも財政再建をめざしたが、根本的な原因(貨幣経済の広がりと身分制の矛盾)は解決されなかった。
やりかた
- できごとが幕府の政治・身分制度・産業のどの分野に関するかを確認する
- 改革の内容(倹約・専売制・株仲間の解散など)を確認する
- 改革が行われた背景(財政悪化など)を考える
- 改革の結果、どこまで成功し、どこが不十分だったかを整理する
れい
問題: 江戸幕府が参勤交代の制度を通じて大名に求めたことは何ですか。
- 参勤交代の内容(大名を1年おきに江戸に住まわせる)を確認する
- 江戸との往復や江戸での生活に多くの費用がかかることを考える
- これにより大名の経済力・軍事力をおさえる目的があったことを結びつける
答え: 江戸との往復や江戸での滞在に多くの費用を使わせることで、大名の経済力や軍事力をおさえること
つまずきやすいところ
享保・寛政・天保の改革を行った人物の組み合わせを取りちがえる
享保の改革は徳川吉宗、寛政の改革は松平定信、天保の改革は水野忠邦というように、それぞれセットで覚える
幕藩体制を、幕府だけが全国を直接支配するしくみだと誤解する
幕藩体制は、幕府が直接支配する領地と、大名(藩)がそれぞれ支配する領地とが組み合わさったしくみ
たしかめ方
- 江戸幕府の三大改革を、行った人物・内容・目的をセットにして3つとも説明できるか確かめる。