大航海時代の幕開けから絶対王政、そして帝国主義にいたるまでの、ヨーロッパを中心とした近代世界の形成を学びます。
だいじな考え方
- 14〜16世紀のイタリアから始まったルネサンスは、古代ギリシア・ローマの文化を見直す文化運動で、人間らしさを重んじる考え方が広まりました。1517年にルターが始めた宗教改革は、カトリック教会のあり方を批判する運動でした。
- 15世紀末から、コロンブスの西インド諸島到達などをきっかけに大航海時代が始まり、ヨーロッパ諸国はアメリカ大陸やアジアへの進出を強めました。
- 国王が絶対的な権力をもつ絶対王政の時代を経て、1688年のイギリスの名誉革命では、権利章典によって国王の権力が制限され、議会の権限が強まりました。アダム・スミスは、政府の介入を減らす自由放任の経済思想を説きました。
- 19世紀には、産業革命で力をつけた欧米諸国が、植民地を広げて世界を分割する帝国主義の動きを強めました。アメリカでは1861年に奴隷制などをめぐって南北戦争が起こりました。
大航海時代から絶対王政、市民革命、産業革命、帝国主義へという流れは、ヨーロッパが世界に対する影響力を強めていく1つの筋道として理解できる。
やりかた
- できごとが起きた時期(ルネサンス・大航海時代・絶対王政・帝国主義)を確認する
- そのできごとが、政治・宗教・経済のどの変化から起きたかを確認する
- できごとの結果、ヨーロッパと他地域の関係がどう変わったかを考える
- 思想家(アダム・スミスなど)の主張と、その時代の動きを結びつけて整理する
れい
問題: 名誉革命の翌年に出された権利章典の意義を説明しなさい。
- 名誉革命が、国王の権力に対する議会の勝利であったことを確認する
- 権利章典の内容(国王の権力を制限し、議会の権限を明確にする)を確認する
- これが後の立憲君主政の土台となったことを整理する
答え: 国王の権力を制限し、議会の権限を明確にすることで、法にもとづく政治(立憲君主政)の土台を築いた
つまずきやすいところ
大航海時代と産業革命を同じ時期のできごとだと混同する
大航海時代は15世紀末から、産業革命は18世紀後半からのできごとで、大きく時期がちがう
絶対王政を、王が何の制約もなく自由に統治できた体制だと単純化する
絶対王政のもとでも官僚制や常備軍などのしくみが整えられており、後の近代国家の土台にもなった
たしかめ方
- ルネサンスから帝国主義までの主なできごとを、年代の古い順に4つ以上並べて説明できるか確かめる。