東アジアの中華帝国、イスラーム世界の広がり、そして中世ヨーロッパの封建社会が形成された過程を学びます。
だいじな考え方
- 中国では、隋・唐の時代に科挙(試験による官僚登用制度)が採用され、家がらによらず能力によって官僚が選ばれるしくみが整いました。中国文明はメソポタミア・エジプト・インダス文明とともに四大文明の1つに数えられます。
- 7世紀にムハンマドが開いたイスラム教は、アラビア半島から急速に広がり、政治と宗教が一体となったイスラーム世界を形成しました。商業や学問の面でも大きな発展をとげました。
- 中世ヨーロッパでは、主君と家臣が土地を仲立ちに結びつく封建制がしかれ、キリスト教(カトリック教会)が社会全体に強い影響力をもちました。11世紀末からは、聖地エルサレムの奪回を目的とする十字軍の遠征が行われました。
- それぞれの地域は、独自の政治・宗教のしくみを発展させながら、交易などを通じてたがいに影響をあたえ合っていました。
中世ヨーロッパの封建制と、鎌倉時代の日本の御恩・奉公の関係は、どちらも土地を仲立ちにした主従関係という共通点をもつ。
やりかた
- できごとが東アジア・イスラーム世界・ヨーロッパのどの地域のものかを確認する
- その地域の政治のしくみ(科挙・封建制など)の特徴を確認する
- 宗教(仏教・イスラム教・キリスト教)が政治や社会にどう影響したかを考える
- 地域どうしの交流や影響関係があれば、それも確認する
れい
問題: 隋・唐で採用された科挙という制度の特徴を説明しなさい。
- 科挙が官僚を選ぶための制度であることを確認する
- それ以前の家がらによる官僚の選び方と比較する
- 試験によって能力を評価するしくみであることを整理する
答え: 家がらによらず、試験の成績にもとづいて能力のある人材を官僚に登用する制度
つまずきやすいところ
十字軍を、単なる宗教的な巡礼だと誤解する
十字軍は、聖地エルサレムの奪回を目的とした軍事的な遠征で、ヨーロッパとイスラーム世界の関係に大きな影響をあたえた
封建制を、日本とヨーロッパでまったく同じしくみだと思いこむ
どちらも土地を仲立ちにした主従関係という共通点はあるが、成立の背景や細かいしくみは異なる
たしかめ方
- 東アジア・イスラーム世界・中世ヨーロッパのそれぞれについて、政治のしくみを1つずつ挙げて説明できるか確かめる。