評論文の論理構造をとらえます。抽象と具体の関係、二項対立(二つの対立する概念)、因果関係と相関関係のちがいなど、論理の型を見分けます。
だいじな考え方
- 結論を最初に述べる構成を頭括型、最後に述べる構成を尾括型、最初と最後の両方で述べる構成を双括型といいます。
- 「AだからB」というつながりを因果関係といいます。前提から結論が必ず導かれる推論を演繹、前提が正しくても結論が必ずしも正しくない推論を帰納といいます。
- 相関関係と因果関係は同じではありません。相関(2つのことがらが同時に起こる関係)があっても、一方がもう一方の原因とは限りません。
- 根拠から結論が導けないことを論の飛躍といいます。対比は、ちがいを際立たせるために使われます。筆者の立場を判断する手がかりは文末表現です。
相関があっても、それが原因だとは限らない。
やりかた
- 文章の構成(頭括型・尾括型・双括型)を見きわめる
- 「AだからB」の関係が、本当に因果関係かを確かめる
- 根拠から結論までの間に、論の飛躍がないか検討する
- 文末表現から筆者の立場(賛成・反対・保留)を読み取る
れい
問題: 「アイスの売り上げが増える日は、水の事故も増える。だから、アイスが事故の原因だ。」の考え方の誤りを答えなさい。
- 2つのことがらが同時に起きていることを確認する
- これは相関関係にすぎない
- 気温が高いことが両方の共通の原因と考えられる
- 相関を因果と決めつける誤りがある
答え: 相関関係を因果関係だと決めつけている
つまずきやすいところ
頭括型と尾括型を反対に覚える
最初に結論を述べるのが頭括型、最後に述べるのが尾括型です
同時に起こる2つのことがらを、すぐに因果関係だと考える
相関があっても、別の共通の原因があるかもしれないと疑います
たしかめ方
- 「AだからB」の関係に、Aがなくても本当にBが起こらないかを考え、因果関係かどうか たしかめます。
- 文章の結論の位置を確認し、頭括型・尾括型・双括型のどれか見直します。