『源氏物語』などの物語を読解します。物語の種類(歌物語・軍記物語)と、敬語から主語を判断する読み方を学びます。
だいじな考え方
- 『竹取物語』は日本最古の物語、『伊勢物語』のように和歌を中心とした物語を歌物語、『平家物語』のように戦いを描いた物語を軍記物語といいます。『源氏物語』の作者は紫式部です。
- 尊敬語は、動作をする人を高めることばです。謙譲語は、動作を受ける人を高めることばです。この向きを取り違えやすいので注意します。
- 「給ふ」は四段活用のとき尊敬語、下二段活用のときは謙譲語になります。同じ語でも活用の種類で意味が変わります。
- 古文では主語が省略されることが多く、敬語が主語を判断する重要な手がかりになります。だれに対して敬語が使われているかで、動作主が分かります。
敬語の種類と、その敬語がだれに向いているかで、省略された主語を判断する。
やりかた
- 敬語(尊敬語・謙譲語)を見つける
- 尊敬語なら、身分の高い人物の動作だと考える
- 謙譲語なら、身分の低い人物から高い人物への動作だと考える
- 敬語の種類と前後の文脈から、省略された主語を判断する
れい
問題: 「かくのたまふ。」のように尊敬語「たまふ」が使われているとき、動作主として考えられるのはどのような人物ですか。
- 「たまふ」は尊敬語だと確認する
- 尊敬語は動作をする人を高めることばである
- 動作主が身分の高い人物だと考える
- 主語を判断する
答え: 身分の高い人物(貴人)
つまずきやすいところ
尊敬語と謙譲語の、高める対象を反対に覚える
尊敬語は動作をする人、謙譲語は動作を受ける人を高めます
「給ふ」を、活用の種類を確かめずにいつも尊敬語だと決めつける
四段活用なら尊敬語、下二段活用なら謙譲語です
たしかめ方
- 敬語が使われている箇所で、だれの動作かを本文の前後関係と合わせて もう一度確かめます。
- 「給ふ」の活用形を確認し、四段か下二段かを見分け直します。