産業革命による社会の変化と、国民国家の形成、そして帝国主義による世界分割の動きを学びます。
だいじな考え方
- 18世紀後半、イギリスで機械を使った工場での生産が広まる産業革命が起こりました。生産力が飛躍的に高まる一方、労働問題や都市の環境問題も生まれました。
- フランス革命やアメリカ独立などの市民革命を経て、国民が主権をもち、共通の言語や文化で結びついた国民国家という考え方がヨーロッパを中心に広まりました。
- 産業革命で力をつけた欧米諸国は、原料や市場を求めてアジア・アフリカへの進出を強め、19世紀には植民地を広げる帝国主義の動きが強まりました。
- 日本は1853年のペリー来航をきっかけに開国し、明治維新によって近代化を進め、日清戦争・日露戦争を経て国際的な地位を高めていきました。
産業革命が生んだ経済力が、そのまま帝国主義による世界進出の原動力になった。
やりかた
- できごとが起きた国・地域と年代を確認する
- そのできごとが、技術・政治・経済のどの変化から起きたかを確認する
- 欧米での変化が、アジアや日本にどう影響したかをたどる
- 変化の結果、国どうしの関係や国内の政治がどう変わったかを整理する
れい
問題: 産業革命が、欧米諸国による帝国主義的な進出につながった理由を説明しなさい。
- 産業革命で生産力が高まったことを確認する
- 大量生産した製品を売る市場と、原料の供給地が必要になる
- それを求めてアジア・アフリカへの進出が強まったことを結びつける
答え: 大量生産された製品の市場と原料の供給地を求めて、欧米諸国がアジア・アフリカへの進出を強めたから
つまずきやすいところ
市民革命と産業革命を同じ種類のできごとだと思いこむ
市民革命は政治のしくみを変える革命、産業革命は生産方法を変える技術・経済の変化で、内容がちがう
国民国家を、単に「国境で区切られた国」だと考える
国民国家は、共通の言語・文化・歴史意識で結びついた国民が主権をもつという考え方にもとづく国家
たしかめ方
- 産業革命から日本の開国・明治維新までの流れを、原因と結果を意識してつなげて説明できるか確かめる。