第一次・第二次世界大戦を経て、国際秩序がどのように築かれ、冷戦によってどう変化したかを学びます。
だいじな考え方
- 1914年に始まった第一次世界大戦は、列強どうしの対立が世界規模の戦争に発展したものです。戦後のベルサイユ条約と国際連盟の発足により、国際協調による平和の維持がめざされましたが、アメリカの不参加などにより不十分な面もありました。
- 1929年の世界恐慌は各国経済に打撃をあたえ、ブロック経済を進める国と、軍事力による勢力拡大をめざす国とに分かれ、第二次世界大戦へとつながりました。
- 第二次世界大戦後、国際連合が発足し、より実効性のある国際協調のしくみが作られましたが、同時にアメリカとソ連という2つの大国が対立する冷戦が始まりました。
- 冷戦下では、直接の戦争は避けられたものの、朝鮮戦争やキューバ危機のような緊張状態が続きました。日本は1951年のサンフランシスコ平和条約で独立を回復しています。
国際秩序は、戦争の反省から作られるが、大国どうしの対立(冷戦)によってすぐには安定しないこともある。
やりかた
- できごとが第一次世界大戦・戦間期・第二次世界大戦・冷戦のどの時期かを確認する
- 対立の当事国・当事勢力とその原因を確認する
- その結果作られた国際的なしくみ(国際連盟・国際連合など)の特徴を整理する
- 冷戦の中で、日本や他国がどのような立場をとったかを考える
れい
問題: 国際連盟が第二次世界大戦を防げなかった理由の1つを説明しなさい。
- 国際連盟の加盟国とその権限を確認する
- アメリカが不参加であったことを確認する
- 侵略行為に対する制裁の手段が経済制裁にとどまり、軍事的な強制力が弱かったことを結びつける
答え: 大国であるアメリカが参加せず、また侵略国への制裁手段が弱かったため、実効性のある抑止ができなかったから
つまずきやすいところ
国際連盟と国際連合を同じ組織だと混同する
国際連盟は第一次世界大戦後、国際連合は第二次世界大戦後に作られた別の組織で、しくみも異なる
冷戦を、実際にアメリカとソ連が戦火を交えた戦争だと誤解する
冷戦は直接の戦火を交えない対立状態で、朝鮮戦争などの「代理戦争」を通じて緊張が表れた
たしかめ方
- 第一次世界大戦から冷戦の始まりまでの流れを、原因と結果を意識して年代順に説明できるか確かめる。