冷戦の終結からグローバル化が進む現代にいたるまでの世界の変化と、その中で求められる国際協調について学びます。
だいじな考え方
- 1989年のマルタ会談で冷戦の終結が宣言され、ベルリンの壁の崩壊、1991年のソビエト連邦の解体を経て、世界は東西対立から新しい国際関係の時代に入りました。
- 冷戦後、ヨーロッパではEU(ヨーロッパ連合)のような地域統合が進み、共通通貨ユーロも導入されました。一方で、世界各地では民族や宗教を背景とする地域紛争も表面化しました。
- グローバル化とは、人・もの・お金・情報が国境をこえて活発に移動することです。多国籍企業の活動や、自由貿易を推進するWTO(世界貿易機関)のような国際機関が経済のグローバル化を支えています。
- 情報通信技術の発達による情報化は社会のあり方を大きく変えましたが、自国の産業を守るために輸入を制限する保護貿易の動きも見られるなど、グローバル化には課題もあります。
グローバル化は良い面(効率化・国際協力)と課題(格差・対立)の両方をもたらす。
やりかた
- できごとが冷戦終結前後のどちらの時期かを確認する
- そのできごとが、政治・経済・情報のどの面のグローバル化に関わるかを確認する
- グローバル化がもたらす利点と課題の両方を考える
- 国際協調の枠組み(EU・WTOなど)がどんな目的で作られたかを整理する
れい
問題: 冷戦終結後、世界各地で地域紛争が表面化した理由の1つを説明しなさい。
- 冷戦中は、米ソ両国が自国の陣営をまとめていたことを確認する
- 冷戦の終結でその抑えがなくなったことを考える
- それまでおさえられていた民族・宗教の対立が表面化したことを結びつける
答え: 冷戦中は米ソ両陣営の枠組みでおさえられていた民族・宗教の対立が、冷戦終結後に表面化したから
つまずきやすいところ
グローバル化を、良い面(便利さ)だけの動きだと考える
グローバル化は経済格差の拡大や文化の対立などの課題も同時にもたらす
保護貿易と自由貿易を、どちらも同じ目的の政策だと思いこむ
自由貿易は貿易の制限を減らす政策、保護貿易は自国の産業を守るために輸入を制限する政策で、方向が反対
たしかめ方
- 冷戦終結から現代までの主なできごとを、年代の古い順に3つ以上並べて説明できるか確かめる。