地図の図法(投影法)ごとの特徴と、GIS(地理情報システム)を使った地理情報の活用について学びます。
だいじな考え方
- 地球は球体なので、これを平面の地図に表すと、必ずどこかにゆがみが生じます。目的に応じて、正しく表す要素(角度・面積・距離と方位など)を選んだ図法が使い分けられます。
- メルカトル図法は角度が正しく表されるため航海図に向いていますが、高緯度ほど面積が実際より大きく表示されるゆがみがあります。正積図法は面積が正しく、分布図に向いています。正距方位図法は中心からの距離と方位が正しく、航空図に使われます。
- 経度は本初子午線(ロンドンのグリニッジを通る)を0度として東西を、緯度は赤道を0度として南北を表します。経度15度の差で1時間の時差が生まれます。
- GIS(地理情報システム)は、位置に関するさまざまな情報をコンピューター上で重ね合わせて分析するしくみです。GPS(全地球測位システム)は、人工衛星を使って現在地を特定するしくみで、GISに位置情報を提供する技術の1つです。
「正しい地図」は1つではなく、何を正しく表すかによって図法を選ぶ。
やりかた
- 地図の用途(航海・分布図・航空図など)を確認する
- その用途に必要な要素(角度・面積・距離と方位)を考える
- 図法ごとに正しく表せる要素とゆがむ要素を整理する
- GIS・GPSが、地図とどう組み合わさって使われているかを考える
れい
問題: メルカトル図法が航海図に向いている理由を説明しなさい。
- メルカトル図法で正しく表される要素(角度)を確認する
- 航海では、進むべき方角を正確に知る必要がある
- 角度が正しいことと、航海に必要な条件を結びつける
答え: メルカトル図法は角度が正しく表されるため、一定の角度で進む航路(等角航路)を直線で示せるから
つまずきやすいところ
メルカトル図法を、あらゆる点で正しい地図だと思いこむ
メルカトル図法は角度は正しいが、高緯度ほど面積が実際より大きく表示されるゆがみがある
GISとGPSを同じしくみだと混同する
GPSは人工衛星で位置を測定する技術、GISはさまざまな地理情報を重ね合わせて分析するしくみで、GPSはGISに使われる技術の1つ
たしかめ方
- 目的(航海・分布図の作成など)を1つ決め、それに最も適した図法とその理由を説明できるか確かめる。