世界の宗教・言語の分布と、気候や歴史によって育まれた衣食住の多様性について学びます。
だいじな考え方
- 世界の主な宗教(キリスト教・イスラム教・仏教・ヒンドゥー教など)は、それぞれ特有の教えにもとづく生活習慣を人々にもたらします。イスラム教で豚肉を食べないこと、ヒンドゥー教で牛を神聖な動物として食べないことなどが代表的です。
- 1つの国の中に複数の民族が暮らす多民族国家では、複数の言語が公用語とされたり、共通語(リンガフランカ)が使われたりします。
- 衣食住は、気候に合わせて工夫されています。高温多湿の地域では風通しのよい高床式住居、寒冷地では雪の塊で作るイグルーのような住居が見られます。主食が米・小麦・とうもろこしに分かれるのも、それぞれの気候に適した作物がちがうためです。
- 乾燥地域では、水と牧草を求めて家畜とともに移動する遊牧という生活様式が見られます。
生活文化のちがいは優劣ではなく、その土地の気候や歴史に合わせた合理的な工夫として理解する。
やりかた
- その生活文化が見られる地域の気候・自然環境を確認する
- 宗教的な理由がある場合は、その教えの内容を確認する
- なぜその衣食住の形が、その土地に適しているかを考える
- 多民族国家の場合は、言語や文化がどう共存しているかを整理する
れい
問題: 高温多湿の地域で、床を地面から離した高床式住居が見られる理由を説明しなさい。
- 高温多湿の地域の環境の特徴(湿気・虫・洪水など)を考える
- 床を高くすることで、湿気や虫、水害から居住空間を守れる
- 風通しもよくなり、涼しく過ごせる
答え: 湿気や虫、洪水などから住居を守り、風通しをよくして涼しく過ごすため
つまずきやすいところ
イスラム教とヒンドゥー教の食のタブーを取りちがえる
イスラム教は豚肉を避け、ヒンドゥー教は牛を神聖視して牛肉を避ける、それぞれちがう理由からの習慣
多民族国家を「言語がバラバラで不便な国」とだけ捉える
複数の言語や文化が共存する社会として、リンガフランカなどの工夫によって成り立っている
たしかめ方
- 学んだ生活文化を1つ選び、「気候(または宗教)」と「工夫の内容」を結びつけて説明できるか確かめる。