遺伝情報を持つDNAがどんな構造をしていて、どのように複製され、どのようにタンパク質を作る指示(転写・翻訳)に変わるのかを学びます。
だいじな考え方
- DNAは2本の鎖がらせん状によりあわさった構造(二重らせん)で、塩基はA(アデニン)とT(チミン)、G(グアニン)とC(シトシン)が必ず対になります(相補性)。
- DNAの複製では、2本の鎖が離れ、それぞれを鋳型にして相補的な新しい鎖が作られるため、もとと同じDNAが2組できます。
- 転写は、DNAの一部を鋳型にしてmRNAを合成する過程です。RNAにはTがなく、代わりにU(ウラシル)が使われるため、DNAのAにはmRNAのUが対応します。
- 翻訳は、mRNAの塩基配列を3つずつ(コドン)読み取り、対応するアミノ酸を並べてタンパク質を作る過程です。
DNAのAはmRNAのUと対になる。DNAにTがあってもmRNAはUを使う。
やりかた
- DNAの塩基配列を1つずつ確認する
- 転写のときはA→U、T→A、G→C、C→Gの対応表にあてはめる
- できたmRNAの配列を3つずつ区切り、コドンとして読む
- 必要ならコドン表からアミノ酸に対応させる
れい
問題: DNAの塩基配列がTACGGAのとき、転写によってできるmRNAの塩基配列を答えよ。
- DNAの各塩基を1つずつ見る:T,A,C,G,G,A
- 対応表(T→A、A→U、C→G、G→C)にあてはめる
- T→A、A→U、C→G、G→C、G→C、A→U
答え: AUGCCU
つまずきやすいところ
転写でDNAのTが、そのままmRNAでもTになると考えてしまう
RNAにはTがなく、代わりにU(ウラシル)を使う。DNAのAはmRNAのUと対になる
DNAの複製と転写を、同じしくみだと混同してしまう
複製はDNA全体を2本ともコピーして増やす、転写はDNAの一部をmRNAとして写し取るだけ
アミノ酸は塩基1つで決まると考えてしまう
3つの塩基の組み合わせ(コドン)で1つのアミノ酸が指定される
たしかめ方
- 作ったmRNAの配列を、もとのDNA配列と1文字ずつ照らし合わせ、対応表通りになっているか確認します。
- mRNAの配列を3文字ずつ区切って数え、割り切れているか(余りが出ていないか)を確かめます。