評論文では、筆者の主張とそれを支える根拠のつながり(論理)をとらえます。対比・因果・帰納・演繹といった論の型を見分けて読みます。
だいじな考え方
- 筆者が最も伝えたい考えを主張、それを支える事実やデータを根拠といいます。
- 具体的な事例から一般的な法則を導く論法を帰納、一般的な法則から個別の結論を導く論法を演繹といいます。
- 2つのものを比べてちがいを示す書き方を対比、あらかじめ反論を認めてから主張することを譲歩といいます。
- 具体と抽象で、まとめた考えにあたるのは抽象です。文章中でくり返される重要な語をキーワードといいます。「つまり」は言いかえ、「一方」は対比を示す接続語です。
具体(個々の事例)と抽象(まとめた考え)の行き来を追う。
やりかた
- 文章中でくり返されることば(キーワード)に印をつける
- 「一方」「対比して」などの語から、対比されている2つを見つける
- 帰納か演繹か、論の進め方の向きを確かめる
- 譲歩(認められた反論)のあとの「しかし」以下を、本当の主張として読む
れい
問題: 「たしかに便利な面もある。しかし、環境への負担は無視できない。」の「たしかに」の働きを答えなさい。
- 「たしかに」のあとの内容を確かめる
- 反対の立場を先に認めている
- 「しかし」で本来の主張に戻している
- これは、あらかじめ反論を認める工夫
答え: 譲歩
つまずきやすいところ
帰納と演繹を反対に覚える
具体例から一般を導くのが帰納、一般から個別を導くのが演繹です
譲歩された内容を、筆者の本当の主張だと受け取ってしまう
譲歩のあとの「しかし」以下が、筆者の本当の主張です
たしかめ方
- 見つけたキーワードが、文章の主張の中にも自然に入っているか たしかめます。
- 対比されている2つの内容を、それぞれ短くまとめて言えるか見直します。