詩には、くり返しや、たとえ(比喩)などの表現の工夫があります。こうした表現技法に気づくと、詩の味わいが深まります。
だいじな考え方
- 同じ言葉をくり返す表現をくり返しといいます。くり返しは、大事なことを強めたり、リズムを作ったりします。
- 「〜のようだ」を使ってたとえる表現を直喩、使わずにたとえる表現を隠喩といいます。「雲は綿のようだ」は直喩、「雲は綿だ」は隠喩です。
- 人でないものを人のように書く表現を擬人法といいます。「風がささやく」のような表現です。
- 文の終わりを名詞(ものの名前)で止める表現を体言止め、言葉の順番を入れかえる表現を倒置法といいます。どちらも印象を強める働きがあります。
たとえや順番の工夫は、印象を強めるためにある。
やりかた
- 同じ言葉がくり返されていないか見る
- 「〜のようだ」があれば直喩、なければ隠喩の可能性を考える
- 人でないものが人のように書かれていれば擬人法
- 文の終わりが名詞なら体言止め、語順が入れかわっていれば倒置法
れい
問題: 「風がやさしくささやく。」に使われている表現技法を答えなさい。
- 「風」は人ではない
- 「ささやく」は人がすることば
- 人でないものを人のように表している
- 擬人法だと分かる
答え: 擬人法
つまずきやすいところ
直喩と隠喩を反対に覚える
「〜のようだ」を使うのが直喩、使わないのが隠喩です
体言止めと倒置法を混同する
体言止めは文末が名詞で終わる形、倒置法は言葉の順番を入れかえる形です
たしかめ方
- 見つけた表現技法が、どんな効果(強調・リズムなど)を生んでいるか、自分の言葉で説明できるか たしかめます。
- 「〜のようだ」があるかないかを、もう一度本文で確認して直喩・隠喩を見直します。