国会・内閣・裁判所による三権分立のしくみと、選挙、地方自治について学びます。
だいじな考え方
- 国の権力は、法律を作る国会(立法権)、政治を行う内閣(行政権)、争いを裁く裁判所(司法権)の3つに分けられています。これを三権分立といい、権力が1か所に集中することを防ぐしくみです。
- 国会は衆議院と参議院からなる二院制です。衆議院は任期が短く解散があるため、国民の意見をより素早く反映できるとされ、法律案の議決などで参議院より強い権限(衆議院の優越)が認められています。
- 選挙は、国民が代表者を選ぶことで政治に参加する重要な方法です。選挙の基本原則には、普通選挙・平等選挙・秘密選挙・直接選挙があります。
- 地方自治は、地域の住民が自分たちの地域の政治を自分たちで行うしくみで、「民主主義の学校」ともよばれます。住民は、条例の制定や首長・議員の解職(リコール)を求める権利(直接請求権)をもっています。
三権分立は「仕事を分けるだけ」ではなく、たがいにチェックし合う関係を作ることが目的。
やりかた
- その仕事が国会・内閣・裁判所のどれにあたるかを確認する
- なぜその仕事をその機関が行うのか、権力集中を防ぐ観点から考える
- 衆議院と参議院で、権限にちがいがある場合はその理由を考える
- 地方自治の場合は、住民が直接関わる権利(直接請求権)の内容を確認する
れい
問題: 国会が衆議院と参議院の二院制をとっている理由を説明しなさい。
- 一つの議院だけで決めた場合のリスクを考える
- 慎重な審議ができず、まちがった判断をしてしまう可能性がある
- 二つの議院で審議することで、より慎重で幅広い意見を反映できる
答え: 一つの議院の判断に偏らず、慎重かつ幅広く国民の意見を反映するため
つまずきやすいところ
衆議院の優越を、参議院には何も権限がないことだと誤解する
衆議院の優越は一部の議決(予算・内閣総理大臣の指名など)についてのもので、参議院にも独自の権限がある
三権分立を、3つの機関が完全に独立して関わり合わないことだと考える
内閣不信任決議や違憲審査権のように、3つの機関はたがいにチェックし合う関係にある
たしかめ方
- 国会・内閣・裁判所が、それぞれどうやっておたがいをチェックしているか、具体的な例を1つずつ挙げられるか確かめる。