日本国憲法が定める国民主権・平和主義・基本的人権の尊重という三大原則と、基本的人権の内容を学びます。
だいじな考え方
- 日本国憲法の三大原則は、国民主権(政治のあり方を最終的に決めるのは国民)・平和主義(戦争を放棄し、戦力を持たない、憲法第9条に定める)・基本的人権の尊重(人が生まれながらにもつ権利を守る)です。
- 基本的人権には、自由権(国家に干渉されない権利)・平等権(差別されない権利)・社会権(人間らしい生活を営む権利)・参政権・請求権などがあります。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は生存権とよばれる社会権の1つです。
- 人権は無制限に認められるわけではなく、他人の人権とぶつかる場合には「公共の福祉」による制限を受けることがあります。
- 憲法の改正には、通常の法律より厳しい手続き(各議院の総議員の3分の2以上の賛成、国民投票での過半数の賛成)が必要です。これは、国の基本的なルールを簡単に変えられないようにするためです。
人権が制限されるのは、他人の人権を守るためであって、国家の都合のためではない。
やりかた
- その権利が自由権・平等権・社会権・参政権のどれにあたるかを分類する
- その権利が憲法の第何条に定められているかを確認する
- 人権の制限があれば、それが「公共の福祉」によるものかを考える
- 三大原則(国民主権・平和主義・基本的人権の尊重)のどれと関わるかを整理する
れい
問題: 「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を何といいますか。また、これは自由権と社会権のどちらに分類されますか。
- この権利の名前を思い出す
- 「国に対して積極的な支援を求める権利」であることを確認する
- 自由権(国家に邪魔されない権利)とはちがう性質であることを確認する
答え: 生存権。社会権に分類される
つまずきやすいところ
自由権と社会権を、どちらも「国に守ってもらう権利」だと同じに考える
自由権は国家に干渉されない権利、社会権は国家に積極的な支援を求める権利で、国との関わり方が反対
憲法改正は、国会だけで完結すると思いこむ
国会の発議のあと、国民投票で過半数の賛成を得て、はじめて改正が成立する
たしかめ方
- 自由権・平等権・社会権・参政権のそれぞれについて、具体的な権利を1つずつ挙げられるか確かめる。