メンデルが見つけた遺伝の規則性と、その正体である遺伝子・DNAについて学ぶ単元です。
だいじな考え方
- 生物の形質(丸い種子・しわのある種子など)を決める情報を遺伝子といい、遺伝子の本体はDNAという物質です。遺伝子は染色体の上にあり、親から子へ伝えられます。
- 1つの形質について、対になる遺伝子(例:丸を表すAと、しわを表すa)をもつとき、両方がそろうと顕性形質(A)が現れ、潜性形質(a)は隠れます。両方がaのときだけ、しわの形質が現れます。
- 生殖細胞ができるとき、対になっている遺伝子は分かれて別々の生殖細胞に入ります(分離の法則)。純系の丸(AA)と純系のしわ(aa)をかけ合わせると、子はすべてAaになり、顕性形質(丸)だけが現れます。
- 子(Aa)どうしをかけ合わせると、孫にあたる代では、顕性形質:潜性形質=およそ3:1の比で現れます。
顕性・潜性がそろうと顕性が現れ、両方潜性だと潜性が現れる。
やりかた
- かけ合わせる親の遺伝子の組み合わせ(AA・Aa・aaなど)を確認する
- それぞれの親から出る生殖細胞の遺伝子を書き出す
- 組み合わせをすべて数え上げ、子の遺伝子の組み合わせを求める
- 顕性・潜性の規則から、現れる形質とその比を求める
れい
問題: 丸(顕性)としわ(潜性)の遺伝子をAとaとする。Aaどうしをかけ合わせてできた子が400個体のとき、丸い種子とみられる個体はおよそ何個体ですか。
- Aa×Aaでは、子の遺伝子の組み合わせはAA:Aa:aa=1:2:1
- AAとAaはすべて丸(顕性)、aaだけがしわ(潜性)
- 顕性:潜性=3:1になる
- 400×3/4=300
答え: およそ300個体
つまずきやすいところ
AAとAaは、どちらも同じ丸の形質だが、遺伝子は同じだと思ってしまう
どちらも見た目は丸(顕性形質)ですが、遺伝子の組み合わせはちがいます(AAは純系、Aaは雑種)
顕性:潜性=3:1という比は、必ずぴったりその数になると考えてしまう
この比は確率的な目安です。個体数が少ないと、ぴったり3:1にならないこともあります
たしかめ方
- 求めた個体数の比が、およそ3:1になっているか、全体数で割って確かめます。
- 親の遺伝子の組み合わせから、生じうる子の組み合わせをすべて書き出し、数え落としがないか確かめます。