論説文では、筆者の主張と論証の構造を、うのみにせず批判的に読み取ります。論の進め方の型や、筆者があらかじめ反論を示す工夫に注目します。
だいじな考え方
- 筆者の主張と根拠のつながりを論理といいます。主張・根拠・具体例のうち、最も抽象度が高いのは主張です。
- 文章を読むとき、筆者の考えをうのみにせず検討する読み方を批判的読みといいます。
- 論の進め方には型があります。まず結論を述べる頭括型、最後に結論を述べる尾括型、最初と最後の両方で述べる双括型です。
- 筆者が想定される反論をあらかじめ示すことを譲歩といいます。「〜べきだ」「〜ではないか」のような文末は、筆者の意見を示します。複数の資料を読み比べるときは、まず出典を確かめます。
主張の抽象度は高く、具体例の抽象度は低い。
やりかた
- 文章の型(頭括型・尾括型・双括型)を見きわめ、結論の位置をつかむ
- 主張(抽象度が高い)と、具体例(抽象度が低い)を区別する
- 譲歩(あらかじめ示された反論)があれば、それが打ち消されているか確認する
- 主張をそのまま受け取らず、根拠が十分か検討する(批判的読み)
れい
問題: 「たしかにA案にも利点はある。しかし、B案のほうが優れている。」の「たしかに」以下の働きを答えなさい。
- 「たしかに」のあとの内容を見る
- 反対の立場(A案の利点)を先に認めている
- 「しかし」で自分の主張(B案)に戻している
- これは、あらかじめ反論を示す工夫
答え: 譲歩
つまずきやすいところ
頭括型と尾括型を反対に覚える
最初に結論を述べるのが頭括型、最後に述べるのが尾括型です
譲歩の部分を、筆者の本当の主張だと誤解する
譲歩のあとに「しかし」などで示される内容が、筆者の本当の主張です
たしかめ方
- 文章の結論がどこにあるかを指させるか、もう一度確認します。
- 主張・根拠・具体例を、抽象度の高い順にならべ直せるか たしかめます。