明治新政府が行った改革の内容と、近代国家をめざした富国強兵・殖産興業の政策を学びます。
だいじな考え方
- 1868年に始まった明治維新は、天皇を中心とする新しい政府による一連の改革をまとめてよぶ言葉です。1871年の廃藩置県では、藩を廃止して県を置き、政府が任命した知事を派遣することで、中央集権国家の土台をつくりました。
- 新政府は、経済力と軍事力を強くする富国強兵をめざし、欧米の技術を取り入れて近代産業を育てる殖産興業を進めました。官営工場の設立や鉄道の建設が行われました。
- 学制・徴兵令・地租改正という三大改革により、教育・軍事・税のしくみが大きく変わりました。地租改正では、土地の価格をもとに現金で税を納めさせることで、政府の収入を安定させました。
- 文明開化とよばれる欧米の文化・生活様式の広がりも見られ、暦や服装、食生活などが変化しました。
明治維新の改革は、どれも「欧米に対抗できる近代国家をつくる」という1つの目的でつながっている。
やりかた
- 改革の名前(廃藩置県・地租改正・学制など)を確認する
- 改革前の状況(藩ごとの支配・年貢米による税など)を確認する
- 改革によって何が、どう変わったかを整理する
- その改革が、富国強兵・殖産興業のどちらの目的につながるかを考える
れい
問題: 明治政府が地租改正を行った目的を説明しなさい。
- 地租改正前は、年貢米を納める税のしくみだったことを確認する
- 米の収穫量は天候によって変わり、政府の収入が安定しない
- 土地の価格をもとに現金で納めさせれば、収入が安定する
答え: 政府の収入を、豊作・不作に左右されず安定させるため
つまずきやすいところ
廃藩置県と版籍奉還を同じ内容だと混同する
版籍奉還は藩主が土地と人民を天皇に返した改革、廃藩置県は藩そのものを廃止して県を置いた改革で、段階がちがう
殖産興業と富国強兵を同じ意味だと思いこむ
殖産興業は産業を育てる政策、富国強兵は経済力と軍事力を強くする全体の目標で、目的と手段の関係にある
たしかめ方
- 学制・徴兵令・地租改正の3つの改革が、それぞれ何のために行われたかを1つずつ説明できるか確かめる。