小説などの文学的文章では、情景描写と人物の心情のつながりを読み取ります。比喩などの表現技法にも注目します。
だいじな考え方
- 出来事が起こる時・場所・状況をまとめて場面といいます。登場人物の性格や人柄を人物像といいます。
- 「〜のようだ」を使ってたとえる技法を直喩、使わずにたとえる技法を隠喩といいます。人でないものを人のように表す技法を擬人法といいます。
- ふつうと語順を入れかえる技法を倒置法、文末を体言(名詞)で止める技法を体言止めといいます。どちらも、印象を強めるはたらきがあります。
- 登場人物の気持ちが直接書かれていないときは、行動や情景から読み取ります。物語を語っている立場を視点といい、対立や問題が最も高まる場面を山場といいます。
気持ちが直接書かれていなくても、行動や情景から読み取る。
やりかた
- 場面(時・場所・状況)をつかむ
- 登場人物の行動・会話・情景に線を引く
- 比喩などの表現技法があれば、その効果を考える
- 山場での人物の変化から、心情を読み取る
れい
問題: 「彼は、うつむいたまま、何も言わずに歩き続けた。」から、人物の心情を答えなさい。
- 心情を直接表すことばがないか確かめる
- 見当たらない
- 行動(うつむく・何も言わない)に注目する
- これらの行動から心情を考える
答え: 落ちこんだ(沈んだ)気持ち
つまずきやすいところ
直喩と隠喩を反対に覚える
「〜のようだ」を使うのが直喩、使わないのが隠喩です
心情を表すことばがないと、心情は読み取れないと考える
行動や情景の描写からも、心情を読み取ることができます
たしかめ方
- 読み取った心情の根拠となる行動やことばを、本文で指させるか たしかめます。
- 使われている表現技法の名前と、その効果を自分のことばで説明できるか見直します。